サラ金業者の悪質な手口を知ってサラ金の正しい利用法を紹介します。
少しでも限度額が高く、少しでも金利が安く、審査が緩くて借りやすいところでお金を借りたいと思っている人がほとんどではないでしょうか。悪質なサラ金業者は、そういった利用者の気持ちを利用して儲けを得ようとしていています。その手口はいくつもあります。悪質なキャッシングの手口には「紹介屋」というものがあります。まずは貼り紙やチラシで簡単なキャッシングを被害者に勧めます。この時紹介されるのは、チラシを扱っているところとは全く別の業者なのです。彼らは、実際は紹介も何もしていません。それでも手数料がかかると称して法外な額を要求し、関連性のないサラ金業者を勧めるのです。複数の会社のローンを利用している多重債権者に対しては、整理屋という手口が使われます。ローンをまとめる方法を教えるというのです。誘いに乗ってしまうと、多重債務の整理を熱心に勧められ、悪徳弁護士をサラ金業者との間に立たせ、債務者には以前より少ない額で毎月の返済を求めてきます。一見楽になったかのように思われますが、実際そのお金は債権者(サラ金業者)には支払われていないのです。法外な手数料を整理手付け金として徴収されていますこともありますし、損をするばかりで返済が終わらないという手口なのです。悪徳業者の代表格に、ヤミ金融というものがあります。闇金融は出資法の上限金利29.2%を大幅にオーバーした高金利でお金を貸す無登録の業者です。例えば10日で1割は、年率365%という高金利になります。おいしい話には裏があることがあります。低金利で即日融資などといった気を引くような宣伝文句のちらしやダイレクトメールを見ても、悪質なサラ金業者の手口である危険性は認識し警戒を忘れずに。
小説やドラマで、取り立て屋が借金返済を求めて脅迫まがいに行動をするシーンはよくありますが、現実はそれほど過激ではありません。借金返済が遅れるとどうなるのでしょう。暴力行為すれすれの返済請求はないことはないですが、よほど悪質な業者から借りた時だけです。しかし、借りたお金を返しきれないことそのものが精神的なプレッシャーにはなるでしょう。一般的に、暴力団員によるキャッシングの返済の取り立てや貸し付けは法律によって禁止されています。貸金業者が暴力団員を業務補助として起用すると、300万円以下の罰金か1年以上の懲役の対象になってしまうのです。もし借金の返済がなされなかった場合、返済期日の翌日に業者側が電話がかかってくるというパターンが一般的です。柔らかめの口調で、延滞理由を聞かれることと思います。本人でなければ会社名を名乗らない紳士的なところもあります。そして、返済日を確約させられます。10日、15日といった期間ではなく、大体2〜3日などの近い日のうちの返済の約束を求められます。約束した日に借り入れ金が返済されれば、それで終わりです。しかし更に返済が滞ると、再び同じような電話がかかってくるのです。電話での態度は、中規模かそれ以下の金融業者の場合はより態度か悪く、威圧的になるようです。そのまま延滞を続けていると、一週間に一回程度のペースで督促状が送られてくるようにもなります。その後も延滞が続くと、個別訪問による取り立てが始まります。生活パターンの聞き込みや身辺調査もどんどん行われ、最終的には戸籍調査もあります。3ヶ月の延滞と12ヶ月の延滞は、キャッシング審査の情報を蓄積している信用情報会社に事故情報として載せられます。これによって、新規のキャッシング利用時の審査が通らなくなります。この延滞記録は借金完済後も数年間は残り続けます。最後に出てくるのが裁判所です。このような取り立てを全て無視し延滞を続けると、裁判を経由しての差し押さえがなされることになります。社会を捨てれば逃げ切ることができるかもしれません。ですが、借金を踏み倒した人生には、常に利息がつきまとっていくことでしょう。
キャッシングローンを利用する時は、計画的に行いましょう。一歩間違うと、借金返済のために生活が犠牲になったり、人生設計が壊れてしまいます。借りなくていいなら、それに越したことはありません。生活苦でどうしてもお金が足りない時、今後の収入の見込みがないから必要な時。ですが、返済の目途が立っていないお金は危険ですから、ローンを使わずに済む方法を考えた方がいいのです。サラ金でお金を借りる時点で返す算段ができていたり、利用することで便利な思いができる時があります。サラ金で借りていいのは、そんな余裕がある時かもしれません。その時は、金利のことをよく頭に入れて、確実な返済計画を考えてください。借りたお金を返済するまでの期間は3ヶ月くらいが理想で、長くても半年程度です。長すぎる返済計画では、何事もなければいいですが思いがけない人生の変化などに対応できないかもしれません。返済計画を作る時は、多少のトラブルがあっても大丈夫なように余裕を見ておきます。時間のかかりすぎるお金や返せない金は借りてはいけません。のんびりと年単位で返済しよう、という油断は借金の返済を妨げます。困っているからといって、望んで破滅の道に踏み込んではいけません。悪徳業者にも用心しましょう。キャッシングの利用時には、無理せずに余裕のある判断が重要です。計画そのものに穴がなくても、悪質な業者に捕まっていてはどうしようもありません。